« 森の調教情報【NHKマイルC・京都新聞杯】 | トップページ | 森の調教情報【ヴィクトリアマイル・京王杯SC】 »

2006.05.08

どんなに敵わぬ相手でも(天皇賞・雑感)

ディープインパクトの天皇賞を京都競馬場で観た。

長距離3200という、タフな力と持続したスピードが要求される春の天皇賞で、最後方に近い位置にいながら、向こう正面、坂の上りから差を詰めていき、下りでは捲くるようにして全馬を抜き去った馬を今まで見たことがない。

いや、これは別に自慢話をしたいのではなくて
そんな圧勝ぶりを見た後、もちろんいいものを観たという気持ちもあったのだが何か非常に空虚な気持ちに追いやられてしまったことも事実だった。

どんな人気馬に対しても、どこか違う馬を見つけ出そうとして
ちょっと捻った馬を探すことに楽しみを感じていた私にとっては、あまりにも強すぎる内容に、自分が戦ったわけではないのにある種の敗北感を抱いたのである。

実は2着のリンカーンを別の馬と間違えて叫んでたり、その日は馬券も散々だったことも、そんな気持ちになった原因のひとつかも知れない。

ふと思いだした。
99年の宝塚記念で、一騎打ちムードと期待されたスペシャルウイークとグラスワンダーの対決で、グラスワンダーがスペシャルウイークが並ぶ間もなく、あっさり勝ってしまったあの時のことを。

すでにフランスで素晴らしい走りを見せていたエルコンドルパサーも同世代の彼らだったが、私のなかではスペシャルウイークが一番だった。
しかし、あっさりと負け、その後もグラスに勝つことはなかった。何がアノ馬に敵わなかったのか、今でもふと考えることがあるが、それだけ強い者の存在に私は口を閉じてしまう癖がある。ダメな奴だ。

ここんとこ、私のなかでもそんな自問自答の日々だ、何が強くて何がダメなのか。今の自分はもっとやれると思いながら、何も結果を残せない自分に悶々としている。

奇しくも昨日(5月6日)、アドマイヤジャパンが屈腱炎で今季絶望のニュースが流れた。これでディープインパクトが三冠となったそれぞれのレースでの2着馬のすべてが何かしらのアクシデントを伴ったことになる。シックスセンスは先ほど屈腱炎で引退、インティライミは脚部不安で一時休養、そして今回のアドマイヤだ。

これらの現象は、ナリタブライアン世代のその後ともよく似ている。

1頭のあまりにも強すぎる者の存在に、他の者たちは何かしらの敗北感を味わい、疲弊し、リタイアしていく姿に、憐みを感じながらも、決してこうはなりたくない、とも思う。

私たちの生活では、もちろん何が勝ちで何が負けなのか、そんな定まった基準があるわけではない。
人から見て負けでも、それは実は勝ちなのかも知れない。その逆もあるだろう。しかしだからと言って、日ごろのテンションを下げたくない自分もいる。

今日のロジックだって、失礼ながら勝つとは思ってなかったし。
按上の武豊は、じっと内にタメ、前が開くわずかなチャンスを待っていた位置取りだったように思う。

要は、どれだけ大きな壁が立ちはだかろうが、どれだけ苦しい状況に置かれようが、自分のチャンスを見つけたときに、どれだけ確信を持ってやれるか、そのときまで、どれだけ自分の感性を高め、腐らずに常に前向きでいれるか、そこなんだと思う。きっと。

« 森の調教情報【NHKマイルC・京都新聞杯】 | トップページ | 森の調教情報【ヴィクトリアマイル・京王杯SC】 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

競馬」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1822346/48755892

この記事へのトラックバック一覧です: どんなに敵わぬ相手でも(天皇賞・雑感):

« 森の調教情報【NHKマイルC・京都新聞杯】 | トップページ | 森の調教情報【ヴィクトリアマイル・京王杯SC】 »

馬twitter

無料ブログはココログ